【12月18日 AFP】自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)の2020年大会のコースが17日に発表され、オランダとフランス、ポルトガルを含むルートになった。

 来年のブエルタは8月14日、オランダのユトレヒト(Utrecht)で、大会のトーンを決めるチームタイムトライアルからスタートし、総距離3245キロのスリリングな3週間の戦いを経て、9月6日にスペインのマドリードでフィニッシュを迎える。

 オランダでは開幕の3ステージを実施。さらにツール・ド・フランス(Tour de France)定番の難所であるツールマレー峠(Col de Tourmalet)越えのフランスステージも含まれる。昨年のツールでは、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)がドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)の同胞ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)を抑えて峠を制している。

 またポルトガルでも1997年以来となる開催が決まり、2ステージが行われるほか、暑さの厳しいスペイン南部のステージが一切ないことも大きな特徴となる。

 2019年大会は、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が総合優勝を果たした。一方で総合2位に入ったスペインのベテラン、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)は、7月にツールと東京五輪を走ることを予定している。

 前回大会でステージ3勝を挙げて総合3位に入り、新人賞を獲得したUTE(UAE TEAM EMIRATES)所属の21歳タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)にも注目が集まる。(c)AFP