【12月18日 AFP】タイ当局は17日、女性5人を殺害した罪で終身刑の判決を受け、後に模範囚として減刑・釈放された男が、別の殺人事件への関与の疑いで指名手配されたと明らかにした。

 警察が行方を追っているのはソムキット・プムプワン(Somkid Pumpuang)容疑者(55)。ソムキット容疑者は性産業に関わっていたとされる女性5人を殺害した罪で2005年に終身刑を言い渡されたことから、タイの「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」とも呼ばれていた。

 タイの更生当局の発表によると、ソムキット容疑者は収監中に「優れた受刑者」と判断されたことから減刑され、今年5月に釈放された。

 しかし、タイ北東部で今月15日に発生したとみられるホテルメイドが殺害された事件に関わった疑いが強まり、現在警察が行方を追っている。

 タイ当局はフェイスブック(Facebook)にソムキット容疑者の顔写真を投稿し、「最重要指名手配犯」と記載した。

 更生当局は減刑方針について緊急の見直しを行っているとした一方、収監している受刑者の数は37万人と収容可能人数の3倍に上っていると釈明した。(c)AFP