【12月17日 AFP】北朝鮮が米朝非核化協議の期限と設定した年末が迫る中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、北朝鮮の動向を注視し、何かを「計画中」ならば「失望する」と語った。

 ここ数週間、北朝鮮政府は語調を強めており、米政府が何らかの譲歩をしないのならば不吉な「クリスマスプレゼント」を贈ると発言することもあった。

 米国のスティーブン・ビーガン(Stephen Biegun)北朝鮮担当特別代表は16日、訪問先の韓国ソウルで、こうした北朝鮮政府の発言は「敵対的で否定的」とコメント。

 米ホワイトハウス(White House)で北朝鮮問題について問われたトランプ氏は、「今にわかる。何かを計画中であるのならば失望する。もしそうならば、われわれが対処する」と答え、「注視している」と述べた。

 今年2月にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談が物別れに終わって以降、非核化協議は大きく行き詰まっている。

 北朝鮮は、米政府が許容範囲内の提案をできなければ、「新しい道」を選ぶと発言している。この「新しい道」の詳細はこれまでのところ明らかになっていない。

 北朝鮮はここ最近、兵器の発射実験を繰り返し、今月に入ってからも西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Ground)で数回の実験を実施している。

 日本などは最近の発射実験について、国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議が北朝鮮に発射を禁じている弾道ミサイルに関係するものだとしている。(c)AFP