【12月17日 AFP】男子テニスの世界ランキングで30位以内に入る選手ら135人以上が国際的な八百長スキャンダルに関与していると、ドイツメディアが15日に報道した。

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 独紙ウェルト(Die Welt)と同国公共放送ZDFが共同で伝えたところによると、選手らは米連邦捜査局(FBI)と欧州当局の捜査対象となっている。そのうち一人は男子の世界トップ30に入り、これまでATPツアー通算3勝を記録しているという。

 ベルギーの連邦検察官はZDFに対し、「アルメニアマフィアの八百長ネットワークが欧州7か国に広まり、大規模な不正行為をしている」と述べた。また、八百長試合には少額の賭け金が大量に投じられ、1試合当たりの利益は数万ユーロに上ると補足した。

 今回の報道では、八百長を持ちかけられたことを告発したアルゼンチンのマルコ・トルンゲリッティ(Marco Trungelliti)が、「世界トップ50のプロ選手の中にも、八百長経験者がいる。全レベルの大会で行われていることだ」と語っている。(c)AFP