【12月20日 Xinhua News】中国青海省(Qinghai)玉樹チベット族自治州(Yushu Tibetan Autonomous Prefecture)の玉樹歴史文化研究院はこのほど、長江源自然保護区の通天河(つうてんが)流域で人面が描かれた岩絵2カ所を発見したと明らかにした。

 通天河は長江源流の本流に当たり、同自治州内を流れる。同地区ではこれまで59カ所の岩絵遺跡が見つかっており、3400の岩絵が確認されている。最も年代が古いのは2600年前のものだという。

 同研究院の甲央尼瑪(JiaYangNiMa)院長は7日、同自治州称多県(Chindu)の文学芸術界聯合会のスタッフから寄せられた手がかりを基に、同県ラブ郷ダワ村へ赴き岩絵遺跡を調査した。人面が描かれた岩は、河岸から約600メートルの地点にあり、東西約30メートル、南北約20メートルの大きさで、岩絵は真南を向いて描かれていた。

 暫定的な調査では、円形の人面画二つと、大小さまざまな塔状の図案が100以上見つかった。

 専門家によると、同流域でこの4~5年に実施された岩絵調査で人面画が見つかったのは今回が初めてだと指摘。青海チベット高原で暮らした先住民の歴史や芸術、文化、宗教を研究する上で重要な価値を持つとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News