【12月16日 AFP】批判の強い市民権の新法に対する抗議デモが続いているインド北東部で15日、デモ参加者と当局の衝突により6人が死亡した。

 抗議行動の中心地となっている北東部アッサム(Assam)州の最大都市グワハティ(Guwahati)では緊張は高まったままで、兵士らが街頭に出て巡回にあたった。

 当局によると、アッサム州では警察が発砲し4人が死亡。別の1人が睡眠中の店に放火され亡くなった他、さらに1人がデモ抗議中に殴打されて死亡した。

 グワハティでは15日、約5000人が再び抗議デモに参加した。数百人の警官が警備する中、「アッサム万歳」と書かれた横断幕を掲げたデモ参加者らは、歌を歌ったりスローガンを唱和したりして抗議を続ける姿勢を明白にした。

 議会が11日に可決した市民権改正法により、インド政府は2014年12月31日以前にパキスタン、アフガニスタン、バングラデシュの隣国3か国から入国した不法移民数百万人に市民権を付与する。だが同改正法ではイスラム教徒は対象外とされている。

 映像前半はグワハティで開かれた市民権法をめぐる抗議デモのための音楽コンサート。後半は抗議デモでの警察との衝突で死亡した男性を悼む親族ら。15日撮影。(c)AFP/Jalees ANDRABI, Anup SHARMA, with Sailendra Sil in Kolkata