【12月14日 AFP】(更新)北朝鮮が西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Ground)で再び「重大な実験」を実施した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が14日、報じた。

 KCNAは、今月13日の午後10時41分~同10時48分に西海衛星発射場で「再び、非常に重大な実験に成功した」とする同国の国防科学院(National Academy of Defence Science)の話を伝えた。

 今回の「研究における成功」は、同国の「信頼性ある戦略的核抑止の増強に応用される」という。

 同発射場をめぐっては、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が昨年、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領との首脳会談で、信頼醸成措置の一環として閉鎖することで合意していた。

 北朝鮮は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との3度の首脳会談後も制裁が緩和されないことにいら立ち、米国側から年内に譲歩がなければ「クリスマスプレゼント」を贈るという不穏な予告を行い、今月上旬にも、同じく西海衛星発射場で「非常に重要な実験」を実施したと発表している。

 さらに北朝鮮政府は今週、米国が北朝鮮の短距離ミサイル発射をめぐる懸念について協議するため国連安全保障理事会(UN Security Council)で会合を要請したことを「愚か」だと批判していた。(c)AFP