【12月14日 AFP】ボツワナで13日、保護下にあったゾウが同国のハンターによって撃ち殺されたことを受け、環境保護団体がこのハンターの狩猟許可を剥奪するよう訴え、狩猟禁止措置の改正をめぐって緊張が高まっている。

 ボツワナ当局は、保護下にあることを示す首輪を装着されていたゾウが11月、合法的な狩猟中に起きた「痛ましい」出来事によって死んだことを認めた。

 政府は今年5月、5年にわたる狩猟禁止措置を解除。特定の地域で狩猟できる頭数を定め、年間およそ400人に狩猟を許可することを発表した。しかし、首輪を着けたゾウなど、科学的な調査のために目印を付けられた一部の動物は、今も立ち入り禁止区域に残っている。

 11月24日に撃たれたゾウは、ゾウの狩猟量が割り当てられた狩猟規制区域内にいた。

 男性ハンターは、ゾウの首輪が見えず、撃った後に初めて確認できたと主張している。だが、同国の環境保護団体、カラハリ保護協会(Kalahari Conservation Society)のニール・フィット(Neil Fitt)氏は、首輪が非常に大きく、この説明は信じ難いと反論。

「政府はこの事件について調査し、プロのハンターたちに強いメッセージを発信するべきだ」として、ゾウを撃ち殺した男性の狩猟許可を取り上げるべきだと主張した。(c)AFP