【12月13日 AFP】米中貿易交渉をめぐり、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が「合意が近い」と発表したのに対し、中国政府は13日、慎重な態度を維持し、いかなる合意も「互恵的」でなければならないと指摘した。

 トランプ氏は12日、ツイッター(Twitter)に「中国との大きな合意に非常に近づいている。中国はそれを望んでおり、われわれもだ!」と投稿。しかし中国側は翌13日、合意締結の可能性について認めることを避けた。

 外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は定例会見で「われわれは常に、協議は公平性と相互尊重に基づかなければならないという原則を守っている。合意も、互恵的かつウィンウィンの解決策でなければならない」と述べた。

 両国の緊張が依然高いままであることは、王毅(Wang Yi)外相が同日、首都北京で開催されている国際問題に関するシンポジウムで行った演説にも表れていた。

 王外相は、米国が経済や貿易、技術といった分野で中国を「抑圧」していると発言。「両国の努力でやっと手に入れた信頼関係の根幹を深く傷つけた」と述べた。

 米国は、香港の民主派デモへの支持を示し、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の大規模な強制収容所を批判したことで、中国の怒りを買っている。(c)AFP/Sebastian Smith / Sebastian Smith with Poornima Weerasekara in Beijing