【12月15日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)で、合計23.21トンにも上るセンザンコウのうろこの密輸入が摘発されたことが15日までに分かった。

 温州税関と公安部門は、306個の包みに分けられた10.65トンのセンザンコウのうろこを発見。専門機関から、絶滅危惧種に指定されているキノボリセンザンコウのものと鑑定された。

 すでに18人の容疑者が摘発され、さらに捜査したところ、この密輸団が2018年11月以来、2回にわたり計12.56トンのうろこを密輸入し、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)の客先や傘下の密売組織に売りさばいていたことが判明。先の10.65トンと合わせ、摘発された量は合計23.21トンとなった。

 1匹のセンザンコウには約0.4~0.6キロのうろこがあり、23.21トンは約5万匹分に相当する。

 荷主の容疑者らはアフリカのある国からうろこを仕入れ、海外の密輸団に密入境を依頼。10月29日早朝に上海の税関が設置されていない埠頭(ふとう)から荷揚げし、温州までの輸送を委託した物流会社が容疑者らに引き渡す際に摘発された。(c)CNS/JCM/AFPBB News