【12月13日 AFP】ゴルフの欧州女子ツアー(LET)は12日、2020年にサウジアラビアでは初の女子トーナメントを開催すると発表した。賞金総額は100万ドル(約1億900万円)。

 サウジ西部ジッダ(Jeddah)のロイヤルグリーンズ・クラブ(Royal Greens Golf & Country Club)で、来年3月19日から22日まで開催される同大会には、欧州ツアー3勝のカーリー・ブース(Carly Booth、スコットランド)らが参戦する。

 サウジアラビアは保守的な社会で女性の人権問題をめぐる意見の対立が起きているものの、ブースは同胞4人と共に大会アンバサダーを務めることになった。

 27歳のブースは、「他の女子選手と共に大会の歴史の一部を担うことを楽しみにしている」とすると、「サウジアラビアには何度も訪れたことがあって、幸運にも地元の女性や女の子たちにプレーの仕方を教える機会があった」と語った。

 サウジアラビアでは今年、男子の欧州ツアーが初開催された。しかしながら、スーパースターであるタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)やロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、こぞって2020年大会の辞退を表明した。

 来年1月に開催されるサウジ国際(Saudi International powered by SBIA 2020)に出場した場合、ギャラは250万ドル(約2億7000万円)と伝えられたマキロイは先日、米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)とのインタビューで、「倫理観」が決断に影響を与えたと明かした。

「100パーセント、倫理観も理由の一つだ」「サウジアラビアだけでなく、それはたくさんの国に関して言える。行かない理由がある国は山ほどあるけれど、自分としてはただ行きたくないということだ」 (c)AFP