【12月13日 AFP】米上院は12日、オスマン帝国時代のトルコで1915~17年に最大150万人が亡くなった「アルメニア人虐殺」をジェノサイド(大量虐殺)と正式に認定する決議案を可決した。トルコはジェノサイドに相当する虐殺の事実はなく、アルメニア人の死は第1次世界大戦(World War)の結果だと主張しており、米議会の決議を非難した。

 決議案は既に米下院を通過しており、上院では民主党のロバート・メネンデス(Robert Menendez)議員が推進していたが、トルコと同国のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領との関係強化に努めるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を支持する議員から数度にわたり阻止されていた。

 トルコ政府は、決議は2国関係を危険にさらすものだと表明。同国大統領府通信局のファフレッティン・アルトゥン(Fahrettin Altun)局長はツイッター(Twitter)に、「米議会の一部議員の行動はトルコ・米国関係を損なうものだ」と投稿した。(c)AFP