【12月13日 AFP】パキスタン東部のパンジャブ(Punjab)州ラホール(Lahore)で11日、弁護士ら200人超のグループが病院の医師らを襲撃する騒ぎがあり、少なくとも3人の心臓病患者が死亡した。当局や州政府の閣僚らが明らかにした。

 同州のヤスミーン・ラシッド(Yasmeen Rashid)州保健相はラホールで、テレビ中継された記者会見に臨み、「医師らは治療を施すタイミングを失い、襲撃を避けて回っていたことから、高齢の女性を含む患者3人が死亡した」と述べた。

 ラシッド氏によると、パンジャブ心臓疾患研究所(PIC)の医師らとの間で問題を抱えていたという弁護士ら200人超のグループがこの病院を襲撃。施設を荒らし、来院者の車数十台に損傷を与え、警察車両に火を放ったという。

 今回の騒ぎは、複数の医師らがこの弁護士らをからかった動画によって引き起こされたとみられている。

 両者を仲裁しようとして病院に駆け付けたファイヤーズ・ウルハッサン(Fayyaz-ul-Hassan)州情報相も、腹を立てた弁護士らによって暴行を受けた。

 現場では拳銃を誇示する弁護士らの姿もあり、民間テレビ局は乱闘の模様を生中継した。(c)AFP