【12月11日 AFP】サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)が11日、サウジアラビア証券取引所(タダウル、Tadawul)に新規上場した。初値は1日当たりの値幅制限の上限となる10%高の35.2リヤル(約1020円)となり、同社の時価総額は1兆8800億ドル(約204兆円)に達した。

 同社の幹部らが取引開始の鐘を鳴らすと、数秒のうちに株価は3.2リヤル(約93円)上がって1株35.2リヤルになり、米アップル(Apple)や米マイクロソフト(Microsoft)などを含め、他の1兆ドル規模の企業をはるかに上回る世界最大の上場企業が誕生した。

 巨大な企業価値を持つ同社の上場により、サウジアラビア証券取引所は世界の証券取引所トップ10に入った。

 同社の上場は、同国の事実上の最高権力者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が進める石油依存経済からの脱却を目指す野心的な計画の礎となる。(c)AFP