【12月11日 CNS】中国・深セン市(Shenzhen)で創業し、全国の都市で人気のティー専門店「奈雪(Naixue)の茶」とベンチャー専門メディア36Kr研究院は5日、「2019年の新式ティードリンク消費白書」を発表。中国のティードリンク市場は年末までに4000億元(約6兆1715億円)の大市場となり、その規模はコーヒー市場の2倍になると推定している。

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 中国の伝統的な茶店がほとんどコーヒーショップに塗り替えられようとしていた2015年頃、日本で流行しているタピオカミルクティーのように、中国茶をベースに果物やムースなどを加えた新しいドリンクが登場した。白書によると、新式ドリンクと伝統的な中国茶の売り上げを合計した今年の中国茶ドリンク市場は、総額4000億元(約6兆円)を超える見込み。一方、コーヒー店の売上高とコーヒー豆の売上高を合計した中国のコーヒー市場規模は2000億元(約3兆円)弱と予測される。

 中国のティードリンク市場は新しい波を迎えている。白書によると、1990年代以降生まれの若者はこの新式ティードリンクの主流消費層で、全体の50%を占めている。

 新式ティードリンクの消費者は女性が7割を占め、消費者の67%は北京、上海、広州(Guangzhou)、成都(Chengdu)、杭州(Hangzhou)などの大都市に住んでおり、5割近くの消費者は5000元(約7万円)から1万元(約15万円)の月間可処分所得を持っているという。(c)CNS-北京日報/JCM/AFPBB News