【12月12日 Xinhua News】中国の新エネルギー自動車(NEV)大手、比亜迪(BYD)は陝西省(Shaanxi)西安市(Xi’an)に「汽車城(自動車の街)」を建設する考えを示した。将来的に乗用車60万台、純電気自動車(BEV)バス5000台、バッテリー3000万キロワット時の生産能力を構築し、西安の自動車産業クラスターを一段と強化する。

 比亜迪西安地区担当総経理(社長)の劉振宇(Liu Zhenyu)氏は次のように述べた。今年は西安進出16年目にあたる。これまでに乗用車、電子、太陽エネルギー、オートローン、商用車、軌道交通、バッテリーなどの産業を相次いで西安に配置し、深圳本部に次いで産業の発展が最も全面的な拠点となっている。

 NEVのリーディングカンパニーである比亜迪はEV分野の電池、電機、電気制御など全産業チェーンの核心技術を開発してきた。

 中国西北地区の中心都市である西安では、すでにBEV路線バス車両が4000台余り稼働しており、BEVタクシー6000台余りが年内にも営業を開始する。陝西省は西安以外にも、省内のより広い範囲で路線バスの電動化を全力で推進すると同時に、ダンプカーやごみ収集車などのディーゼル車の電動化を積極的に進めている。

 2014年9月、比亜迪西安新エネルギー産業基地がNEV1期の生産を開始し、四大製造工程・基幹部品の完成車生産ラインの建設を終え、年間30万台規模の生産体制を構築した。同基地は比亜迪集団の中でも生産技術が最も先進的で、生産規模が最も大きい工業団地だ。比亜迪西安新エネルギー産業基地内には、年産能力5000台のBEVバス生産基地とバッテリー工場もある。

 劉氏は次のように話した。比亜迪西安集賢ハイエンドスマート端末産業パークの建設がすでに全面的に始まっている。このプロジェクトの実施により、西安の電子情報製造業の川上・川下産業チェーンの発展がさらに進み、1000億元(1元=約15円)規模のスマート端末産業クラスターの発展と強大化が大いに促進される。重点プロジェクトがすべて達成されれば、生産高は1000億元を超え、中国西北地区の製造業のより一層質の高い発展を促すことになる。(c)Xinhua News/AFPBB News