【12月10日 Xinhua News】中国初の液化天然ガス(LNG)を燃料とする客船が6日、湖南省(Hunan)資興市(Zixing)東江(Dongjiang)湖で運航を開始した。中国でLNGクリーンエネルギーの客船への活用が始まった。

「金龍舫(Jinlongfang)」と名付けられた同船は、中国の船舶検査機関、中国船級社の武漢規範研究所の認定によると全長24.8メートル、型幅7メートル、乗客定員は90人。6日午前10時に東江大壩旅游埠頭(ふとう)を出港し、約1時間後に20キロ離れた白廊旅游埠頭に接岸した。

 東江湖の水質は長期にわたり国家飲用水1級基準を保っており、100万人を超える周辺都市住民の主要水源となっている。同湖では生態環境保護のため「湖南東江湖客船LNG活用プロジェクト」が2014年末から実施されている。

 プロジェクトに投資する湖南新能燃気の夏廉(Xia Lian)董事長助理によると、船舶燃料としてのLNGは二酸化炭素などの排出問題を解決する上で先天的な優位性を持つという。LNGは天然ガスを浄化し液化処理したもので、天然ガスに本来含まれる硫化水素や二酸化炭素、水分、重質炭化水素、水銀などの不純物が液化の段階で除去されている。(c)Xinhua News/AFPBB News