【12月8日 AFP】19-20フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは7日、イタリア・トリノ(Turin)で女子シングル・フリースケーティング(FS)などが行われ、ロシアのアリョーナ・コストルナヤ(Alena Kostornaia)が世界最高点となる247.59点で初優勝を果たした。紀平梨花(Rika Kihira)は4位に入った。

 今季シニアデビューを飾った16歳は、前日のショートプログラム(SP)で首位に立つと、映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ(The Twilight Saga: New Moon)』や『トワイライト~初恋~(Twilight)』の楽曲に乗せたFSでも、3回転ジャンプ8本を組み込んだプログラムをきれいに演じた。

 コストルナヤは「きょうは記録を出すつもりで滑った」「とてもうれしい。きのうと同じようになんとかクリーンなスケートができたし、もちろん、私が良い滑りができるよう、このリンクのたくさんの人がサポートしてくれた」とコメントした。

 SP6位と出遅れた紀平は、FS冒頭の4回転サルコーは転倒したが、合計216.47点で4位に順位を上げた。

 紀平は「SPのことがあったので、ミスはできないと思っていた」「4回転はうまくいかなかったが、残りはうまくまとめられた」と話した。

 今大会には、コストルナヤと同門のロシア選手3人も出場。『火の鳥(The Firebird)』に乗せたFSを披露した15歳のアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が、合計240.92点で2位に入った。

 アレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Trusova)は5本の4回転ジャンプに挑戦し、そのうち3本に成功。233.18点で3位に食い込み、今季のGPシリーズ6戦で優勝を分け合っていたシニア1年目の3人がファイナルでも表彰台を独占した。

 平昌冬季五輪と世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)を制しているアリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova)は、クレオパトラ(Cleopatra)をテーマにしたフリーで崩れ、205.23点の最下位に終わった。(c)AFP