【12月13日 CNS】中国・雲南省(Yunnan)麗江市(Lijiang)の拉市海(Lashihai)高原湿地省級自然保護区の文筆(Wenbi)ダムで、冬を過ごすために来た渡り鳥が水面を泳ぎ、麗江の日差しを浴びてのんびりと過ごしている。

 この自然保護区は1998年に指定され、湿地としては中国初の自然保護区。拉市海、文海(Wenhai)、吉子(Jizi)ダム、文筆ダムの4つのエリアで構成され、総面積は6523ヘクタールにのぼる。

「近年、麗江で冬を過ごす渡り鳥が増えています。朝、食べ物を探したり遊んだりしている渡り鳥を見ると、ストレス解消になりますね」。渡り鳥を見に来た地元住民の木さんはうれしそうに話した。

 2018年10月からは自然保護区での観光やレジャーは禁止され、船舶やその付属施設1.3万点が接収された。違法建築物やゴルフ場などのリゾート地も全面撤去され、その跡地に植生を復元した。

「自然保護区で環境保護に取り組んできた目に見える効果が、水質の改善と維持、そして渡り鳥の数の増加です」。麗江市、玉竜ナシ族自治県(Yulong Naxi Autonomous Count)の林業草原局の李金明(Li Jinming)局長はそう説明する。

 自然保護区の鳥は、1997年の57種類、2.5万羽余から、2018年は235種類、12万羽以上に増えた。今年も10月に最初の渡り鳥が到来し、11月5日までにクロヅル、オオバン、ユリカモメなど1万羽以上の渡り鳥が活動している。渡り鳥の数は今年も増加していくと予想される。(c)CNS/JCM/AFPBB News