【12月8日 Xinhua News】中国家電量販大手の蘇寧易購集団(Suning.com)が傘下に持つ日本の免税店大手ラオックスは4日、蘇寧電器集団の完全子会社GRANDA GALAXY LIMITED社と、東京に本社を置くメディア・通信企業の中文産業の完全子会社グローバルワーカー派遣を割当先とする第三者割当増資により、84億3400万円の調達を完了したことを発表した。使途は中国向け貿易・グローバル電子商取引(EC)事業拡大に伴う運転資金だという。上海証券報が伝えた。

 ラオックスは資金調達後、中国市場への投資を増やし、グローバルEC事業を開始する。2011年に中国市場に進出して以来、同社はオンラインやオフラインのルートを通じ、優良な日本の商品とサービスを中国に導入することに注力してきた。今年11月に上海で開催された第2回中国国際輸入博覧会では、上海の貿易企業、緑地商貿集団と戦略提携協定を締結した。今後3年で緑地商貿集団はラオックス中国現地法人から総額1億ドル(1ドル=約109円)の商品を仕入れる計画。ラオックスは中国市場最大の日本商品供給者を目指し、また多くの優良な商品を他国にセールスしていく計画だ。

 株主の蘇寧易購集団は今後、海外事業や商品の仕入れ、マーケティング、物流などをめぐり、ラオックスとの連携を強化し、高い品質を求める消費者に対する魅力を高め、自らの成長を促し、国際的影響力を高めると表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News