【12月6日 AFP】インドネシアのアチェ(Aceh)州で5日、婚前交渉の罪で公開むち打ち100回の刑に処された男性が執行中に失神し、意識を取り戻してから残りの刑を受けた後、病院に搬送される事態があった。

 刑を受けたのは22歳の男性。覆面姿の執行官に中止を懇願したが、背中にトウ製のむちを振るわれて失神した。

 男性が意識を回復すると、簡単な手当てをした後で刑が再開された。執行後、男性は近くの病院に緊急搬送された。

 執行の様子は500人前後の野次馬が見物しており、一部からは「もっと強く、もっと強く」と声が上がった。

 見物人の一人はAFPに対し、「法を破ったのだから、当然の報いだ」と述べた。

 インドネシアはイスラム教徒の人口が世界で最も多い国だが、今もシャリア(イスラム法)が施行されているのはアチェ州のみ。(c)AFP