北朝鮮、米に「相応」の武力を行使と警告 トランプ氏発言に反発
このニュースをシェア
【12月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が北朝鮮に対し、武力行使の可能性を示唆する発言をしたことをめぐり、北朝鮮は4日、武力が行使されれば「いかなる水準であれ、即座に相応の措置を取る」と警告した。
トランプ氏は3日、英国での北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した際、北朝鮮について尋ねられると、依然として軍事行動に出る可能性もあると示唆した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長については「本当にロケットの打ち上げが好きなようだ。だから私は彼を『ロケットマン』と呼ぶ」と述べていた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、朝鮮人民軍の朴正天(パク・チョンチョン、Pak Jong Chon)総参謀長は4日、トランプ氏の発言に「大いに失望」したと表明。「米国がDPRK(北朝鮮)に対し、いかなる武力でも行使することがあれば、われわれもいかなる水準であれ、即座に相応の措置を取る」と語った。
金氏は1月1日、北朝鮮の主要政治行事である新年の演説を行うが、北朝鮮は米国に対し、この演説前の年末までに、新たな譲歩を示すよう求めている。(c)AFP