【12月4日 AFP】旧ソ連時代の戦車「T-34」と体にスプレーで書かれたホッキョクグマを捉えた動画がロシアで広まり、このクマの狩りを妨げているなどと懸念する声が上がっている。

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 チュクチ(Chukotka)自治管区で世界自然保護基金(WWF)の活動を行うセルゲイ・カブリ(Sergei Kavry)氏が2日、問題の動画をフェイスブック(Facebook)に投稿。

 体の側面に大きく「T-34」と書かれたホッキョクグマが雪の中をとぼとぼと歩く姿に、カブリ氏は「どうして? 何のために? これでは(このホッキョクグマが)目立たずに狩りをすることができないだろう」と懸念をあらわにした。同氏はこの動画をメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」のソーシャルメディアグループで見つけ、撮影された場所は分からないと説明した。

 ヤマロネネツ(Yamalo-Nenetsky)自治管区の通信社は専門家の話として、モスクワの研究チームが集落のゴミ捨て場をあさっていたホッキョクグマ1頭の調査に向かい、このクマが戻ってくるかどうか観察するために印をつけたと報じた。(c)AFP