【12月3日 Xinhua News】中国天津市(Tianjin)の和悦芸術館で開催されている「雲鶴長笙」作品特別展で「中国人の宇宙観 二十八宿」という作品が多くの来場者の注目を集めている。シカの角に彫刻を施した同作品が一般公開されるのは初めて。

 作品は山東省(Shandong)の卜雲鵬(Bu Yunpeng)氏と遼寧省(Liaoning)の賈鶴(Jia He)氏、河北省(Hebei)の李金旺(Li Jinwang)氏、広東省(Guangdong)の陳東笙(Chen Dongsheng)氏の若手彫刻職人4人が3カ月以上かけて共同で創作した。

 山西省(Shanxi)晋城市(Jincheng)の玉皇廟(びょう)にある「二十八星宿塑像」を基に、自然に抜け落ちたシカの角に人物や動物を彫り、染色して完成させた。土台にはかつて皇帝に献上されていた遼寧省本渓市(Benxi)産の硯(すずり)の石に彫刻を施したものが使われている。

 二十八宿とは中国の古代天文学者が太陽と月、金星、木星、水星、火星、土星の動きを観測するために区分した28のエリアをいい、「二十八星宿塑像」は各エリアに関する神話上の登場人物の像。(c)Xinhua News/AFPBB News