【11月30日 AFP】2024年パリ五輪で実施されるサーフィン競技の会場が、フランス領ポリネシア・タヒチ(Tahiti)島になる可能性が濃厚であることが、AFPの取材で29日に判明した。人口約20万人のこの島は、仏首都パリから約1万5000キロの距離があり、飛行時間は23時間にも及ぶ。

【写真】タヒチ島チョーポーでの圧巻のチューブライド

 パリ五輪のサーフィン会場として候補に挙がっているチョーポー(Teahupoo)は、8月に確実にビッグウエーブが押し寄せる世界有数のサーフスポットとなっている。ここではワールド・サーフリーグ(WSL)の男子ツアー大会「ビラボン・プロ・タヒチ(Billabong Pro Tahiti)」が開催されており、五輪に出場する選手もなじみ深い場所であると思われる。

 また、チョーポーは「首を切ること」と翻訳されるように、ここ20年間で5人がサーフィンで命を落としている難所であるという。

 関係者はAFPに対し、「国際オリンピック委員会(IOC)がこの計画を承認すれば、12月12日にタヒチが開催地として決定する」と語った。

 2024年大会に向けては、仏南西部ビアリッツ(Biarritz)や北西部のブルターニュ(Brittany)もサーフィン会場に立候補している。IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長はこれまで、複数の候補地がある場合は開催都市に最も近い場所を選ぶ傾向がある。(c)AFP