【12月6日 CNS】中国・北京市では今年、実際の店舗を持つ書店(実体書店)を支援する政策に力を注いだ。これは2016年に中央政府関係部門が連名で公布した「実体書店の発展を支持することに関する実施意見」に基づくものだ。

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 すでに2019年分の支援業務は無事終了し、239店に対して1億元(約15億4300万円)近い支援金が支給された。この中には「特色ある書店」が85店舗、「最も美しい書店」が10店舗、「最も影響力のある書店」が2店舗含まれている。

 北京市の支援の重点は「家賃補助」「奨励項目への支援」「政府購買サービス」の3点。家賃補助は合計5300万元(約8億18000万円)で、前年比で30%増加した。143店が家賃補助を受け、補助金の額は対象の書店の推定家賃コストの60%近くを占める。

 この他、24時間営業書店には専用の補助金がある。14店がこれを得ており、営業時間延長で発生するコストを一定程度軽減でき、より多くの終夜営業の書店が北京の街の夜空を明るく照らすよう励ましている。

 市政府の指導で支援活動を行う「北京市実体書店連席会議」責任者の話によると、今年初めて「最も美しい書店」と「特色ある書店」を支援対象に加えた。同会議はこれに「最も影響力のある書店」を加えた三つの基準で書店を評価選定している。

 北京市の実体書店は今年9月末時点で285店増加し、前年比28.1%の増加率となった。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News