【11月29日 AFP】妊娠と出産により実戦から2年間離れていたインドの女子テニス選手、サニア・ミルザ(Sania Mirza)が28日、来年1月に行われるホバート国際(Hobart International 2020)で復帰を果たすと発表した。

 2017年の中国オープン(China Open 2017)を最後にプレーから遠ざかっている33歳のミルザは、女子ダブルスのランキングで38位につけるナディーア・キチェノク(Nadiia Kichenok、ウクライナ)とペアを組んで復帰戦に臨む。

 クリケットの元パキスタン代表主将、ショアイブ・マリク(Shoaib Malik)氏と結婚したミルザは、第一子となる息子のイズハーン(Izhaan)ちゃんを出産している。

 同国のPTI通信(Press Trust of India)は、「ホバート国際に出場して、それから全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)に出場する」とのミルザのコメントを報じた。

「来月、インド・ムンバイで行われる賞金総額2万5000ドル(約270万円)の(国際テニス連盟<ITF>が主催する女子の)大会への出場を考えているが、プレーするかどうかは半々。私の手首がどうなるかを確かめる。そのうち分かるでしょう」と語ったミルザだが、ホバート国際と全豪オープンへの挑戦は確実だと続けた。

 ミルザはまた、出産後に「多くの変化」を経験したと話し、「日常生活と睡眠パターンが変わる。私は(現在は)体調が整っているし、体は子どもを授かる前と同じ状態」と明かした。

 来年のホバート国際は1月11日から18日まで開催され、全豪オープンに向けた重要な前哨戦になる。

 インド史上最高の女子テニス選手として知られるミルザは、全豪オープンの混合ダブルスではレジーブ・ラム(Rajeev Ram、米国)とペアを組むことになっている。

 女子シングルスで2005年にインド人選手として初のツアータイトル獲得を果たしたミルザは、同年の全米オープン(US Open Tennis Championships)で4回戦に進出しているほか、2007年には世界ランキングでも30位以内に入った。しかし、手首の故障によりシングルスでの夢は諦め、ダブルスに専念することを決意すると、スイスの伝説的選手マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏とのペアで四大大会(グランドスラム)通算3勝を挙げている。(c)AFP