【11月28日 AFP】世界ラリー選手権(WRC)に参戦するトヨタ(Toyota)は27日、シリーズ6連覇の実績を誇るセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)の加入を発表した。同選手のコ・ドライバーは、引き続きジュリアン・イングラシア(Julien Ingrassia、フランス)が務める。

 来季のトヨタは、ベテランドライバーのエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)と19歳のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)も加入し、オジェと一緒に選手権に臨むことになった。

 チーム代表を務めるトミ・マキネン(Tommi Makinen)氏は、「来シーズンを彼らと一緒に戦えることをとてもうれしく思う」「来年、そしてその先、より多くのチャンピオンシップトロフィーを獲得したいと思っているわれわれにとって、非常にバランスのとれたラインアップになったと確信している」と語った。

 35歳のオジェは今季オット・タナック(Ott Tanak、エストニア)にシリーズ連覇を阻まれ、今回の移籍は新たな挑戦の始まりとなる。今季はトヨタから参戦していたタナックはシーズン終了後にチームを離脱し、来季からヒュンダイ(Hyundai)のマシンを駆ることになっている。

 オジェは「トヨタとの新たな挑戦にわくわくしている! われわれの目標は明確だ。早くチームに適応し、最大限のパフォーマンスを発揮してWRCのタイトルを取り戻したい」とツイートした。

 今季はじめに古巣シトロエン(Citroen)に復帰したオジェだったが、チームはシーズンを通して信頼性の問題に苦しんだ。シトロエンは前週、オジェのチーム離脱を受けて、「新シーズンに向けて一流のドライバーが不在になったため」、WRCから撤退すると発表していた。(c)AFP