【11月25日 AFP】自転車の三大ツール(グランツール)で2度の総合優勝を誇り、アルケア・サムシック(Arkea-Samsic)に新加入したナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)は24日、AFPの取材に応じ、新チームで出場するすべてのレースで勝ちたいと語った。

 ツール・ド・フランス(Tour de France)で2度の新人賞に輝いている29歳のキンタナは、ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)とブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)で総合優勝を経験しているが、スペインの名門モビスター・チーム(Movistar Team)を離れ、最上級カテゴリーに位置していないアルケア・サムシックで新たな挑戦をすることになった。

 キンタナは「できるだけ多くのワンデークラシックや三大ツールで招待を受けられるよう願っている」とコメントした。

 母国コロンビアの英雄で、今後は拠点を仏北西部のブルターニュ(Brittany)地方に移すキンタナは「自転車ロードレースに関して、フランスはチーム数もレースの数も多い国だ」と続けた。

 キンタナはまた、3月に8日間にわたって開催され、昨年はチームスカイ(Team Sky)のエガン・ベルナル(Egan Bernal)に次ぐ総合2位となったパリ~ニース(Paris-Nice 2020)について、「最初のパリ~ニースから、出場するすべてのレースで勝ちたい」と話した。

「フランスは私が最も素晴らしい成功を収めた場所でもある」

 来シーズンのツール・ド・フランスのコースは、キンタナのようなクライマー向けの設定となっているが、アルケア・サムシックは同大会の出場に向けてワイルドカード(主催者推薦)が必要になるとみられる。また、東京五輪のコースもクライマー向けとみられ、コロンビアからは5人のライダーが出場できる。

 キンタナは、ツールの勝負の行方を左右する可能性がある難しいラプランシュデベルフィーユ(La Planche des Belles Filles)でのステージについて、「来季のツールは良さそうに思える。特に、最後には上りのタイムトライアルが設定されていて、そこは私がよく知る場所だから」とコメントした。

 コロンビア代表になることに大きなプライドを持っている様子のキンタナは、「また五輪のメンバーにも選ばれたい。過去2大会は出場できなかった」と続けた。(c)AFP/Daniel ORTELLI