【11月23日 AFP】ボリビア暫定政府のアルトゥーロ・ムリーリョ(Arturo Murillo)内相は22日、大統領選をめぐる混乱を受けて辞任しメキシコに亡命したエボ・モラレス(Evo Morales)前大統領がボリビア国内での道路の封鎖を継続するよう支持者に呼び掛けているとして、モラレス氏を「扇動とテロリズム」の容疑で政府所在地ラパス(La Paz)の検察に告訴したと発表した。

 ラパスでは数週間前から道路が封鎖され、食糧や燃料の不足に見舞われている。ムリーリョ氏は報道陣に対し、モラレス氏と同じ容疑でフアン・ラモン・キンタナ・タボルガ(Juan Ramon Quintana Taborga)前大統領府相も告訴したと明らかにした。

 モラレス氏は10月20日に投票が行われた大統領選をめぐる混乱を受けて今月10日に辞任し、メキシコに亡命。有罪になれば、最大で30年の禁錮刑が科される可能性がある。

■暫定政府、デモ隊側と協議へ

 ボリビア暫定政府のジェルコ・ヌニェス(Yerko Nunez)公共事業相は22日、ラパスの大統領府でグリニッジ標準時23日午後8時(日本時間24日午前5時)からデモ隊側と協議すると発表した。ヌニェス氏は、「(暫定政府とデモ隊の)双方とも国を平穏な状態に戻すことを望んでいる」と述べた。(c)AFP/Allison JACKSON