【11月15日 AFP】19NFLは14日、第11週の1試合が行われ、クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)はQBベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)の活躍などで、ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)に21-7で勝利した。しかし、試合終了間際にはブラウンズのDEマイルズ・ギャレット(Myles Garrett)が、奪ったヘルメットで相手選手を殴打する騒動が発生した。

 第4クオーター残り8秒となった場面で、ギャレットはスティーラーズのQBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)のヘルメットをはぎ取って同選手を殴打し、リーグから長期の出場停止処分が下される可能性に直面している。

 この乱闘騒ぎではギャレットを含む3選手が退場となったが、同選手が騒動の中心的存在だったとして最も厳しいペナルティーが科されるものとみられている。

 ルドルフはギャレットを「臆病者」呼ばわりした上に、ヘルメットで襲撃するのは「下部リーグ」の振る舞いだといい、「あれは下部リーグのやり方だ。撤回する気はない」と言い放った。

 乱闘が起きたのはプレーの後で、ギャレットはもみ合いになった際に、ルドルフのフェースマスクを握ってヘルメットをはぎ取った。スティーラーズのOLデビッド・デカストロ(David DeCastro)に制止されながらも、ギャレットはヘルメットを乱暴に振り回し、それをルドルフの頭部に打ち付けた。

 ギャレットはまずルドルフを地面に引きずり倒すと、そこから逃れようとする相手を離さなかった。その後ルドルフは自分の足で立ち上がり、相手を追いかけたところで自分のヘルメットで殴打された。直後にはブラウンズのDEラリー・オガンジョビ(Larry Ogunjobi)もルドルフに襲い掛かり、後ろから押し倒した。

 一方、ギャレットがデカストロにタックルを受けると、スティーラーズのCモーキス・パウンシー(Maurkice Pouncey)が二人に駆け寄り、ギャレットにパンチを数発放ったり、頭を蹴ろうとしたりしていた。

 この騒動で審判はギャレットに加え、オガンジョビとパウンシーに退場を宣告した。

 メイフィールドはチームメートであるギャレットが出場停止処分になって当然との認識を示し、「何が発端だったのかは見ていないけれど、あれは弁解のしようもない」「ライバルであろうとなかろうと関係ない。あれは、やってはならないことだ」とコメントした。(c)AFP