【11月14日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を制したスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)のHOスカルク・ブリッツ(Schalk Brits)が13日、2度目の現役引退を発表し、再び戻ってくることはないと強調した。

 常に笑顔を絶やさない38歳のブリッツは、「金メダルを手に日本を離れた。完璧なエンディングだった」と語った。

 2018年に一度は引退したものの、ラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)ヘッドコーチ(HC)の誘いで現役復帰したブリッツは、「ラシーからメールが届いたときは家族とスペインで休暇を過ごしていた。最初は(代表のチームメートの)ヴィンセント・コッホ(Vincent Koch)がふざけているのだと思った」と当時を振り返った。

「それが本当にラシーだと気づいたとき、最後のチャンスにかけることに決め、(所属先の)ブルズ(Blue Bulls)とスプリングボクスでプレーした」

 W杯では、HOの序列でボンギ・ムボナンビ(Bongi Mbonambi)、マルコム・マークス(Malcolm Marx)に次ぐ3番手だったブリッツは、プールBのナミビア戦とカナダ戦に先発し、いずれの試合でもトライを記録している。

 2008年のイタリア戦で代表デビューして以来、テストマッチ15試合に出場したブリッツは、スプリングボクスが3位に終わった2015年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)も経験している。

 今月2日のW杯決勝でイングランドに32-12で勝利して以降、南アフリカは34歳の「ビースト(野獣)」ことテンダイ・ムタワリラ(Tendai Mtawarira)、同じく34歳のフランソワ・ロウ(Francois Louw)が代表引退を表明している。

 また、報道によると33歳のドウェイン・フェルミューレン(Duane Vermeulen)、32歳のフランス・ステイン(Frans Steyn)も代表を退く意向だという。(c)AFP