【11月14日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)の通販サイト「天猫(Tmall)」は11日午前、2019年の「双11」によるアクセス量のピークを無事に乗り切ったと発表した。

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「双11」は毎年11月11日に行われる中国の年間最大のネット通販イベント。アリババはまた「双11」のコアシステムがすでに100%、同グループのクラウドサービス「阿里雲(アリババ・クラウド、Alibaba Cloud)」のパブリッククラウド上で運用されており、中国で唯一の独自開発によるクラウドOS(オペレーティングシステム)である「飛天(APSARA)」が世界最大級のアクセス量のピークに耐え抜いたと発表した。

 11日を迎えて間もない午前0時1分36秒、「双11」の取引額は100億元(1元=約16円)を突破し、前年の同額到達速度を上回った。今年のピーク時の1秒当たりの注文数は、2009年の第1回「双11」時の1360倍に相当する54万4000件という世界記録を打ち立てた。

 発表によると、アリババは2カ月前に10万台規模の物理サーバーをオフラインのデータセンターからクラウド上に移行した。これにより同グループはコア取引システムを100%パブリッククラウド上で運用する世界初の大型インターネット企業となった。(c)Xinhua News/AFPBB News