【11月14日 Xinhua News】中国の南京理工大学(Nanjing University of Science and Technology)電光学院の学生チームが開発したレンズレス細胞分析モニタリング装置「CyteLive」がこのほど、第5回中国「インターネット+」大学生イノベーション起業大会全国決勝大会で金賞を受賞した。この新型レンズレスホログラフィック顕微鏡は同分野における国外の独占を打破するもので、コストは同種製品のわずか1%となっている。

 チームの責任者で、博士課程生の盧林芃(Lu Linpeng)氏は「CyteLive」について、従来の顕微鏡のような光学レンズを使わず、光源とセンサーだけを残すことで小型化と軽量化を実現したと説明。体積が従来の顕微鏡の0.8%しかなく、培養ケースの中に直接入れて生細胞を観察することができるとし、複雑な機械式フォーカス装置を取り除き、先進的なコンピューティング画像処理アルゴリズムを通じて、サンプル画像を割り出すと述べた。レンズを必要としないため、従来の顕微鏡の200倍の視野が得られ、1コマの画像が1億画素に達し、10万個の血球を同時に観測できるという。

 指導教官である同学院の左超(Zuo Chao)教授は、新型顕微鏡が細胞に対していかなるマーカー染色も行わない場合、数日間に及ぶ連続観測が可能となり、細胞の3D映像を正確に復元することができると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News