【11月6日 AFP】スーダン初の衛星が、中国の発射台から打ち上げられたことが分かった。スーダンの暫定統治機構が4日、明らかにした。軍事、経済、宇宙開発技術などの研究利用が想定されている。

 中国国営新華社(Xinhua)通信の報道によると、この衛星は3日、中国北部山西(Shanxi)省にある発射台から打ち上げられた。

 スーダンの暫定統治機構「最高評議会(Sovereign Council)」は、この衛星の目的について「宇宙技術分野の研究開発、データ収集、および国軍が必要とする天然資源の発見」だと述べた。

 最高評議会の報道官はAFPの取材に対し、「衛星は数か月のうちに、スーダン国内から監視されるようになる」と述べ、「中国はこのプロジェクトのパートナーであり、衛星の打ち上げを担った」と説明した。

 スーダンは経済危機に苦しんでいるが、一方で数十年にわたり、遠隔測定技術や情報地質学などを対象にした国家宇宙計画を進めてきた。(c)AFP