【11月2日 AFP】19-20フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第3戦、フランス杯(Internationaux de France 2019)は1日、女子シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、ロシアのアリョーナ・コストルナヤ(Alena Kostornaia)が76.55点で首位発進した。

 圧巻のGPシリーズデビューを飾った16歳のコストルナヤは、同胞の五輪女王アリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova)を74.24点の2位に抑えた。米国のマライア・ベル(Mariah Bell)が70.25点で3位に続いている。

 昨年のジュニアGPファイナルを制したコストルナヤは、マックス・リヒター(Max Richter)作曲の『ララバイ(Lullaby)』と『ノーベンバー(November)』に乗せて、冒頭のトリプルアクセルに続いて3回転ルッツ、さらに3回転のフリップとトーループのコンビネーションジャンプで着氷した。

 コストルナヤは演技後、「最大限の演技を披露できてうれしいけれど、改善できる部分があるのは間違いない。初めてのシニア大会としては、全体的に良いスタートだった」とコメントした。

 一方、17歳のザギトワはヤスミン・レビー(Yasmin Levy)の楽曲「Me Voy」に合わせて、3回転フリップやダブルアクセルを含めた優雅なルーティンをこなし、「自分のパフォーマンスを楽しみたいと考えながらリンクに入った。これが自分のパフォーマンスだと思う」と振り返った。

 男子SPでは、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)2連覇中のネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)が、オペラ『ラ・ボエーム(La Boheme)』で演技を披露し、102.48点をたたき出してトップに立った。

 ロシアのアレクサンドル・サマリン(Alexander Samarin)が98.48点で2位に続き、フランスのケビン・エイモズ(Kevin Aymoz)が82.50点で3位につけた。

 地元フランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組は、アイスダンス・リズムダンス(RD)で歴代1位の88.69点をマークした。

 2018年平昌五輪で銀メダルを獲得した同カップルは、映画『フェーム(Fame)』のサウンドトラックに合わせたパフォーマンスで、3月の世界選手権で樹立した自身の世界最高記録88.42点を0.27点上回った。2位につけた米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組には、8点差をつけて2日のフリーダンス(FD)に臨む。(c)AFP