【10月28日 AFP】19MLB、ワールドシリーズ(7回戦制)第5戦に先発予定だったワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のマックス・シャーザー(Max Scherzer)が、首痛により登板を回避した。

 27日に行われたヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのシリーズ第5戦は、シャーザーにとってキャリア最高の舞台となるはずだったが、首と背中の筋肉のけいれんにより同投手は腕を動かすことができず、登板を緊急回避せざるを得なかった。

「これ以上ないほど落胆している。首の神経がおかしくなった。きょうは日常的なことさえ自分ではできなかった。今は腕をあげることができないので投げるのは不可能だ」

 第1戦で勝利投手となった35歳右腕の不在により、ナショナルズは2勝2敗で迎えた第5戦で大きく不利な状況に立たされ、結果1-7で敗れた。

 これまでのけがと比較してどうかと問われたシャーザーは、「今までで最も厳しい。小さな痛みが大きな負傷に転じ、さらに深刻な故障になった」と話した。

「起きた瞬間はベッドから出るのが本当に苦痛だった。実際にはベッドから落ちるしかなかった。腕を動かすことさえできなかった。そのときに自分はかなりまずい状況にいると悟った」

「自分では服を着ることもできなかった。妻に助けてもらうしかなかった」と話したシャーザーは、けいれんと張りを抑える注射が48時間以内に効き、シリーズが第7戦にもつれた場合は登板する意向を示している。

「ドクター陣は注射の効果が現れるまで最低48時間かかる見込みだと言った。彼らはただの神経の炎症だと考えている」「今後の48時間ですべてが決まる。ドクター達の見立てが正しくて、第7戦に何らかの可能性が出てくることを望んでいる」 (c)AFP/Jim SLATER