【10月25日 AFP】米大リーグ(MLB)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)は24日、ア・リーグ優勝決定後の祝勝会で女性報道陣を愚弄(ぐろう)したとして、ゼネラルマネジャー(GM)補佐のブランドン・トーブマン(Brandon Taubman)氏を解雇したと発表した。

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 アストロズは、トーブマン氏が複数の女性記者を標的にしたとされる疑惑を調査した結果、同氏を解雇したと発表。コメント文で「ヒューストン・アストロズとブランドン・トーブマンの契約を終了した」「彼の行為は球団の価値観を反映しておらず、これが最も適切な行動であると確信している」と述べた。

 トーブマン氏本人も、リーグ優勝を決めた19日のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)戦後にロッカールームで行われた祝勝会で、ドメスティックバイオレンス(DV)で出場停止処分を科されたことがある守護神のロベルト・オスーナ(Roberto Osuna)を擁護するような言葉を叫んだと認めていた。

 スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)誌によると、トーブマン氏は自分から女性記者たちに向き直り、「オスーナを取っておいて良かったよ。オスーナがいてくれて最高にうれしいね」と6回叫んだという。記者の一人は、DV防止啓発ブレスレットを着けていた。

 24歳のオスーナはトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)に所属していた2018年、子どもの母親に暴力を振るったとして75試合の出場停止となった後、その処分期間中にアストロズに拾われた。トーブマン氏は、物議を醸したアストロズのオスーナ獲得をめぐり、過去に女性記者の一人と衝突していたとも伝えられた。 

 アストロズは現在、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)とのワールドシリーズで0勝2敗とリードを許している。(c)AFP