【10月23日 AFP】英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)は23日、中国政府が香港の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官の更迭を検討していると報じた。民主派による抗議デモが5か月近く続く中、同長官は窮地に陥っている。

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 同紙は匿名の情報筋の話として、中国政府が林鄭氏を更迭し、暫定の行政長官を任命することを検討していると伝えた。ただし中国政府が暴力に屈したとみられることがないよう、まずは香港情勢が安定してからの状況次第だろうという。

 報道によると、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が林鄭氏の更迭構想を承認した場合、来年3月までに後任の暫定長官が就く見込みだという。

 後任候補には香港金融管理局の陳徳霖(ノーマン・チャン、Norman Chan)前総裁や、香港財政長官や政務長官を務めた唐英年(ヘンリー・タン、Henry Tang)氏の名前が挙がっている。

 香港行政府はこの報道に関する取材にこれまでのところ応じていない。(c)AFP