【10月20日 AFP】男子テニス、ヨーロピアン・オープン(European Open 2019)は19日、シングルス準決勝が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は3-6、7-5、6-2でウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)に勝利。2年半以上ぶりとなる決勝進出は「大きな驚き」とコメントした。

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 今年1月にキャリア続行の望みを懸けた股関節手術を行ったマレーは、シングルスで着実に復活しつつある。米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の有料会員向け動画配信サービス「プライム・ビデオ(Prime Video)」でマレーは、「自分としては大きな驚き。決勝に残れてうれしい」とコメントした。

「ここまで戻ってくる道のりは長かった。プレーを再開したときには、こんなに早く決勝にいけるとは全く思っていなかった」

 20日の決勝では、自身と同じく四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦する。現在世界ランク243位につけるマレーが決勝でプレーするのは、キャリア通算45勝目を飾った2017年3月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2017)以来となる。

 8月のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)でシングルスに復帰したばかりのマレーは、現在4週連続でツアーに出場中。直接対決では11勝8敗とワウリンカに勝ち越している32歳は、「良い試合になると思う。私とスタンは何度も戦ってきた。お互い決勝でプレーできるまで戻ってこられたのは良いこと」と話した。

 一方、大会第4シードのワウリンカは、ワイルドカード(主催者推薦)の18歳ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を6-3、6-2で退け、キャリア通算30度目の決勝進出を果たした。

 2017年に膝の手術を2度受けるなど、マレーと同様にけがとの闘いを強いられてきたワウリンカは、「すごくハッピーだ」と決勝進出を喜んだ。「全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)後はプレーしていなかった。なので1か月のブランクを経て、ここで決勝に進めたのは大きい」 (c)AFP