【10月19日 AFP】男子テニス、ヨーロピアン・オープン(European Open 2019)は18日、シングルス準々決勝が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が6-3、6-7(7-9)、6-4で予選勝者のマリウス・コピル(Marius Copil、ルーマニア)に競り勝ち、2017年の全仏オープン(French Open 2017)以来となる準決勝進出を決めた。

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 これで2017年3月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2017)以来となるタイトルまであと2勝に迫ったマレーは試合後、1月に手術を受けた股関節の状態について「今は大丈夫。翌日にどう感じるかの方が大切」と話し、「インドアの良いところは、かなりポイントが短くなり、球足の遅い外のコートに比べて体力の消耗が少ないこと」と続けた。

 現在世界ランク243位につける32歳は、第2セットのタイブレークでマッチポイントのチャンスを逃したが、最後はサービスエースで2時間半を超える3セットマッチを制した。準決勝では同70位のウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)と対戦する。

 同日に行われた準々決勝では、ワイルドカード(主催者推薦)の18歳ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-4、3-6、6-3でフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を破り、ここ5年のATPツアーでは最年少のセミファイナリストになった。

 昨年のこの時期は世界778位だったシナーだが、今大会終了後にはトップ100入りを果たす可能性もある。しかし、次戦は四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)という強敵が待ち受けている。大会第4シードのワウリンカは、自身と同じく34歳のジル・シモン(Gilles Simon、フランス)を6-3、6-7(6-8)、6-2で退け、4強入りを決めた。(c)AFP