【10月18日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナでは17日、独立派の州政治家9人に対する実刑判決に抗議するデモが4日目を迎え、市中心部で機動隊と新たな衝突が発生した。

 日中には市庁舎前で、授業をボイコットした学生たちや支援者らが集会を開き、州警察発表で約2万5000人が参加した。現地のAFP記者によれば、夜に入って若者たちが市中心部の道路を封鎖。「独立」と連呼しながらバリケードに火を放ったり、警官隊に向かって火炎瓶を投げ付けたりし、機動隊も応酬した。

 カタルーニャ州では2017年、独立派の州政権が中央政府から禁止されていた住民投票を実施。一時独立を宣言したものの、州政府は解体され、州の自治権は停止された。スペイン最高裁は、独立派指導者のうち9人に9〜13年の禁錮刑を言い渡したが、判決に抗議する人々がデモを展開。18日には大規模なデモが予定され、独立派はゼネストを呼び掛けている。(c)Laurence Boutreux with Daniel Silva in Madrid