【10月18日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は17日、米国で来年開催される先進7か国(G7)首脳会議(サミット)の会場として、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がフロリダ州に所有するゴルフリゾート施設が選ばれたと発表した。発表を受け、野党・民主党からは直ちに職権乱用だと非難する声が上がっている。

 来年6月10~12日に開かれるG7サミットの会場候補地12か所から最終的に選ばれたのは、トランプ氏がフロリダ州マイアミに所有するリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラール・ゴルフクラブ(Trump National Doral Golf Club)」。ミック・マルバニー(Mick Mulvaney)大統領首席補佐官代行はホワイトハウスでの記者会見で、「われわれはここが開催に最適の場所だと完全に信じている」と述べた。

 この会場選択が不正行為に当たるとの批判が出ることは必至であることをトランプ氏は認識しているかと問われたマルバニー氏は、トランプ氏はそれを認識した上で会場を選んだと説明した。

 民主党が率いる下院司法委員会のジェリー・ナドラー(Jerry Nadler)委員長はこの決定を「大統領の汚職を示す最も厚かましい例の一つ」と指摘。ナドラー氏は声明で、「(トランプ氏は)大統領職を利用し、自身の個人的な金銭利益のために米政府の公式決定を下している」と述べ、会場選択は「職権乱用」に当たると非難した。(c)AFP/Jerome CARTILLIER