【10月17日 AFP】(更新、写真追加)欧州連合(EU)・欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は17日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる交渉で合意に至り、EU加盟各国の首脳に提出すると発表した。

 一方ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相も同日、EU離脱に向けた「素晴らしい新合意」に至ったと発表した。

 ユンケル氏はツイッター(Twitter)に「意志あるところに合意あり──われわれにもある! EUと英国にとって公正かつバランスの取れた合意で、解決策を見いだそうとするわれわれの尽力の証明だ」と投稿。

 さらに、同日夜に予定されているEU首脳らによる欧州理事会(European Council)の会議で、この合意を支持するよう促した。

 またジョンソン首相もツイッターに「主導権を取り戻せる素晴らしい新合意に至った」と投稿し、自国議員らに19日に予定されている異例の土曜の議会で合意案を承認するよう呼び掛けた。ただ議会承認が実現する確証はない。

 EU側の首席交渉官であるミシェル・バルニエ(Michel Barnier)氏も記者らに対し「公正で妥当、われわれの原則に合う合意に至った」と述べたものの、英国の議会の承認を受ける必要があると指摘して慎重な態度を示した。英議会は、これまでに3つの合意案を否決している。(c)AFP