【10月17日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は16日、2020年東京五輪のマラソンと競歩の開催地を、気温が「大きく低く」なる札幌に移す可能性があると明かした。

 7月24日から8月9日の東京の気温が30度以上に達するため、IOCはこの提案を行った。東京から北に800キロ離れている札幌の気温は5、6度は低いとみられる。

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長はコメント文で「選手たちの健康と安心は常にわれわれの懸案事項である」とし、「マラソンや競歩を移すという大幅な変更は、そういった懸念をわれわれが真剣に受け止めていることを示している。五輪は選手が『一生に一度』のパフォーマンスを見せるためのプラットフォームであり、この措置は選手がベストを尽くすためのコンディションを確保するためだ」とコメントしている。

 この変更は未確定となっており、開催都市である東京都や日本オリンピック委員会(JOC)、関係する放送局など、主な利害関係者による支持が必要となる。

 東京五輪の調整委員会は、暑さ対策に取り組むため、月末に東京で開く会合で特別部会を設ける。(c)AFP