【10月16日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のスター選手の一人で、小さい体で爆発力を見せている南アフリカのチェスリン・コルビ(Cheslin Kolbe)は、準々決勝で対戦する日本の自由で流れるような攻撃スタイルが好きだと語った。

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 日本は、ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby)に参加している強豪アイルランドやスコットランドから記憶に残る白星を挙げるなどプールAで全勝を飾り、衝撃的な8強入りを果たした。

 コルビは「日本は間違いなくエキサイティングなラグビーをやっている」「ボールをよく回して、相手の守備組織を間延びさせようとしている」とすると、「ぜがひでもプレーしたいスタイルのプレーだ」と続けた。

 大きいことは良いことというラグビー界の固定概念を小さい体で打ち破っているコルビは、最高のW杯を送っている日本のトライゲッター、福岡堅樹(Kenki Fukuoka)と松島幸太朗(Kotaro Matsushima)の両ウイングを絶賛している。

 体の大きさが売りではない福岡と松島を「小さなパッケージのダイナマイト!」と称したコルビは、「僕らはそれぞれのチームに貢献できる特別な何かがあるんだ」とコメントした。

「日本のウイングの2人はともに本当に素晴らしいラグビーをしている。好調だ」

「福岡は良い選手でかなりスピードがあって、力強くて爆発力がある。良いオールラウンドプレーヤーだ」

「松島はボールを持って走るのが好きで、かなり自由にやっているね」

 コルビは、2016年リオデジャネイロ五輪男子7人制ラグビー3位決定戦で福岡と対戦経験があり、南アフリカ・プレトリア出身の松島とも国内の試合でぶつかったことがある。

 49-3でスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)が大勝したイタリア戦で足首をひねったコルビだが、「しっかりと治って」おり、プレーに向けて「自信はあるし、準備できている」とコメントしている。

 また同選手は2015年のイングランド大会(Rugby World Cup 2015)で、当時ラグビー界最大の番狂わせとされた日本戦での敗戦に執着することはないと付け加えた。

「起きてしまったことは分かっている。もう4年たったし、僕らにとっては新たな機会で、着実に強化し続けている」

「しっかりと準備を整えているし、コーチ陣が選手に求めていることをとにかく実行していく。2015年に起きたことは、頭の片隅に置いたりはしない」 (c)AFP/Luke PHILLIPS