【10月16日 AFP】スコットランドラグビー協会(SRU)は16日、超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)に関するW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)での同代表チームの発言について、ワールドラグビー(World Rugby)が不品行を問うことが「適切」なのか疑問を呈した。

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 SRUのマーク・ドッドソン(Mark Dodson)CEO(最高経営責任者)は、台風19号の影響で試合が中止になれば法的措置も検討していると警告し、台風19号の「巻き添え被害」を受けるわけにはいかないと断言していた。これを「残念」だと非難したワールドラグビーは、この問題を紛争委員会に持ち込むことを決定。今回の台風では70人以上が犠牲になっている。

 SRUは発表文の中で「スコットランドラグビー協会は、この問題に関して不品行を問うことが適切なのか疑問を抱いている」と記した。

 仮に処分の手続きが実際に進んだ場合、SRUは「この件に関して公正な審理が受けられることを期待している」と話した。

 13日の日本戦が中止になって0-0の引き分け扱いとなれば決勝トーナメントに進めないことから、スコットランドは何としてもこの一戦の開催を望んでいた。

 安全であることが確認されると試合は行われ、日本が28-21の歴史的勝利を収めたのに対し、スコットランドは2度目となるプールステージ敗退が決まった。(c)AFP