【10月16日 AFP】ブルガリアサッカー連合(BFU)のボリスラフ・ミハイロフ(Borislav Mihaylov)会長が15日、同国ファンによる欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選のイングランド戦で人種差別的なチャントが発生したことを受け、辞任を表明した。

 イングランドは14日に敵地ソフィアで行われた試合で6-0とブルガリアを一蹴したが、人種差別的なチャントにより試合が2度にわたって中断した。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相が、モンキーチャント(猿の鳴きまね)やナチス・ドイツ(Nazi)式のような敬礼を含めた「非常に不快」な人種差別を糾弾し、欧州サッカー連盟(UEFA)に対して断固たる措置を求める一方で、ブルガリアのボイコ・ボリソフ(Boyko Borisov)首相は、BFU会長の辞任を求める声を上げていた。

 その後、BFUはミハイロフ会長が辞任を申し出たため、これが18日に開かれる執行委員会に提出されると発表している。

 また同日には、BFU本部が特別検察や警察による家宅捜索を受けている。ボリソフ首相によれば、この捜査は組織内の汚職に関連したもので、イングランド戦での人種差別とは関係ないという。(c)AFP/Diana SIMEONOVA, John WEAVER in London