【10月15日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は14日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談を行った。マクロン氏は米軍のシリア北部からの撤退と同地区のクルド人勢力に対するトルコの軍事作戦について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の復活の脅威を高めたと指摘し、ISの復活を防ぐことは必須だと言明した。仏大統領府が明らかにした。

 仏大統領府によると、マクロン氏はトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領、イラクのバルハム・サレハ(Barham Saleh)大統領とも会談を実施。仏大統領府はマクロン氏とエルドアン氏の会話について、「シリア北東部におけるトルコの軍事作戦の考えられる結果をめぐり、互いの見解の大きな相違を浮き彫りにした」と指摘した。

 フランスをはじめ欧州各国の政府は、クルド当局によって拘束されていたISの戦闘員らが逃亡し、シリア北部での混乱に乗じて再び結集する可能性もあるとの懸念を示している。(c)AFP