【10月15日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は14日、トルコによるシリアでの越境軍事作戦に抗議する一連の措置として、トルコ指導部に対する制裁の承認、鉄鋼関税の再発動、通商協議の打ち切りを表明した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で「トルコ指導部がこの危険かつ破壊的な道を進み続けるならば、私はトルコ経済を直ちに破壊する準備が完全にできている」と述べた。

 米財務省は、トルコの国防相、内相、エネルギー天然資源相を制裁対象に指定。3者の米国内の保有資産を凍結するとともに、米国の団体・個人が取引することを違法とした。

 トランプ氏はまた、米国とトルコが行ってきた1000億ドル(約11兆円)相当の貿易協定の交渉を打ち切るとともに、トルコからの輸入鉄鋼に対する50%の関税を再発動すると表明。鉄鋼関税の復活は、対トルコ制裁の中でも最大の打撃となる可能性がある。

 昨年は米国の福音派牧師がトルコに拘束された際、トランプ大統領の支持層が反発。米政府は牧師を釈放させるため、トルコに50%の関税を課した。(c)AFP/Shaun Tandon, with Delil Souleiman in Tall Tamr, Syria